平等と公平

運営本部
木全勇輔
2021-07-22

皆様、いつも有難うございます!

哲学チックなタイトルですが、

平等

公平

この違いって答えることできますか?

メンバーには公平・平等に接しよう!
オーディションは平等・公平になるように!
とかよく聞きます。

リーダーに求められる人格として
公平である、なり、平等に捉えることができる
等上げられます。

公平、平等どちらもよく使う言葉の割に、
明確な違いを説明することが難しいと、と思いました。

他にも、公平・公正とかありますが、ここが日本語の難しいところで、
似ているかもしれませんが語源等をさかのぼるとしっかり歴史や意味で差別化できたりします。

まず、辞書で調べてみると
【平等】
差別がなく皆一様に等しいこと

【公平】
判断・行動にあたり、いずれにもかたよらず、えこひいきしないこと

とあります。
ピンとこないなと思います。

個人的には、例えば数人でご飯にいったときに
完全に割り勘が「平等」
量に合わせて支払う、が「公平」
なんてイメージしていました。

こちらのイラストは(そこら辺のサイトから拝借しました)
結構有名な図ですので見たことある方も多いと思いますが、平等と公平をうまく表現したものだと思います。

図だけ見ると公平の方がよいなと感覚的に感じますよね。

そこで、日本国憲法14条では
「すべての国民は、法の下に”平等”であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、
政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」とあります。

ここでは、公平ではなく平等です。

例えばよくメディアで議論されていますが、
電車で女性専用車両が設置されている→それは逆に女性差別ではないか!!??男性軽視ではないか???!!!
企業に対して、障碍者を採用する割合が定められている→それは逆に!!障碍者差別では…!!
などなど
色々議論がされています。

政府からは、
これまで社会的・構造的差別によって不利益を被ってきた女性や障害者、人種的マイノリティなどに対し
て、一定の範囲で特別の機会を提供し、積極的に格差を改善する暫定的な措置
なんて言っていますが…

こうなってくると平等・公平の意味の違いや、使い方の議論は
もうずっと平行線だと思います。
私もまったくわかりません笑

ただ、私自身ここで重要なことは、
その”目的”や”理由”をしっかり誠実に言語化できるか、だと思います。

冒頭に戻りますが、YTJに重ねると
メンバーに公平に接しているか
という問いに対して、
公平に接している、という回答がほぼだと思います。(そう信じています…!笑 私はそうしている…つもりです!)

今一度、その理由の言語化をしてみると
自分がこれは正しい!と思っていたところが、
違っていた?とか、振り返ることができるかなと思いました。

今回、ぱっと思いついたタイトルから、いろいろ調べて投稿しましたが、
やっぱり日本語って難しい!と思います(日本語話せるICスタッフの方、本当に尊敬します…!)

だからこそ、演劇では、一つのセリフに対してのアプローチが無限にあるように、
それが楽しいところだと思いますが…

発信側が意図していること、受信側が捉えることは、得てしてすれ違いが生じるケースはある。
ということを、理解して伝える必要性を改めて感じました。
特にチャットワークと、手軽に使えるツールがYTJのメインツールになっている今、
その可能性があること、忘れないでいきたいと改めて感じたここ最近でした!

PS
広辞苑で働いている人が言っていた言葉で印象に残っていること
”ヤバい”という言葉の使い方が多様性に溢れすぎていて、どう記載すればよいかわからない

例:
「あの人超やばいんですけど――――!」
”あの人”が
①外見がとんでもなく整っているケース
②お風呂二年くらい入っていないケース

こういうの絶対英訳できないんだろうなと思いました。
(やばい、に関して論文とかも出ていますよね、少し読みましたが結論出ていませんでした笑)

ここまでお読みいただきありがとうございました。