徳と才

運営本部
2021-05-10

中国古典、菜根譚(さいこんたん)に書かれている一説で、

徳は才の主、才は徳の奴なり。

才ありて徳なきは、家に主なくして、

奴、事用うるが如し。

幾かん何ぞ魍魎にして猖狂(しょうきょう)せざらん

とあります。

【人格が主人で、能力は召使いである。

能力に恵まれていても人格が伴わないのは、

主人がいない家で、召使いがわがもの顔に

振舞っているようなものである】

という意です(多分…)

また、中国の司馬光著の「資治通鑑」では

才も徳もある人は「聖人」

徳が才に勝る人は「君子」

才が徳に勝る人は「小人」

才も徳もない人は「愚人」

という格言があり、

リーダーに立つなら、

小人より愚人の方がよい、と言われています。

そしてそして、京セラやKDDIを創業し、

倒産したJALの会長に就任後、2年8カ月で再上場を実現した、

半端ない経営者、稲盛和夫氏によると

才があっても人間性のない人は己の栄達のために、

会社を危うい方向にもっていく恐れがある。

長い目で見れば、小人より愚人のほうが成長します。

と説いています。

前置きが長くなってしまいましたが、

共通して言えることは

徳>>>>>>>才

ということです。

(徳とは人柄や人格的な要件)

これを会社に充てると

指導者や経営者だけに該当するだけでなく、

メンバーとの関係性(スキルだけではないところ)

スタジオマネージャーとスタジオスタッフとの関係性(理屈だけではないところ)

各部署の上長との関係性(業務指示や報告だけではないところ)

会社と社会の関係性

徳があると、会社に何が生まれるのか、

というのを本題に、最近読んだ中でとても面白かった本があったので是非その共有を!

と思い、書き始めたのですが…

想定外に長くなってしまったので次回のBlogに持ち越しに……

最後に、私の中で、特に「徳」について(ダジャレみたいになりましたが、他意はないです)

好きな言葉があります。

パナソニック創業者 松下幸之助氏の言葉、

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「徳というものはこういうものだ。こんなふうにやりなさい」「なら、そうします」

というようなものとは違う。もっと難しく複雑なものである。自分で悟るしかない。

「徳が大事である。何とかして徳を高めたい」ということを考えれば、

もうそのことが徳の道に入っていると言えます。

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せっかくのゴールデンウイークも、

緊急事態宣言のため、外出もままならない方もいると思います。

良ければこの期間に、「徳」に関する本、読んでみるのはいかがでしょうか。

メンバーも含めて、皆がそれを考えるきっかけを作れたら、

会社は必ず成長できると信じています!

ここまでお読みいただき有難うございました!