中国古典、菜根譚(さいこんたん)に書かれている一説で、
徳は才の主、才は徳の奴なり。
才ありて徳なきは、家に主なくして、
奴、事用うるが如し。
幾かん何ぞ魍魎にして猖狂(しょうきょう)せざらん
とあります。
【人格が主人で、能力は召使いである。
能力に恵まれていても人格が伴わないのは、
主人がいない家で、召使いがわがもの顔に
振舞っているようなものである】
という意です(多分…)
また、中国の司馬光著の「資治通鑑」では
才も徳もある人は「聖人」
徳が才に勝る人は「君子」
才が徳に勝る人は「小人」
才も徳もない人は「愚人」
という格言があり、
リーダーに立つなら、
小人より愚人の方がよい、と言われています。
そしてそして、京セラやKDDIを創業し、
倒産したJALの会長に就任後、2年8カ月で再上場を実現した、
半端ない経営者、稲盛和夫氏によると
才があっても人間性のない人は己の栄達のために、
会社を危うい方向にもっていく恐れがある。
長い目で見れば、小人より愚人のほうが成長します。
と説いています。
前置きが長くなってしまいましたが、
共通して言えることは
徳>>>>>>>才
ということです。
(徳とは人柄や人格的な要件)
これを会社に充てると
指導者や経営者だけに該当するだけでなく、
メンバーとの関係性(スキルだけではないところ)
スタジオマネージャーとスタジオスタッフとの関係性(理屈だけではないところ)
各部署の上長との関係性(業務指示や報告だけではないところ)
会社と社会の関係性
徳があると、会社に何が生まれるのか、
というのを本題に、最近読んだ中でとても面白かった本があったので是非その共有を!
と思い、書き始めたのですが…
想定外に長くなってしまったので次回のBlogに持ち越しに……
最後に、私の中で、特に「徳」について(ダジャレみたいになりましたが、他意はないです)
好きな言葉があります。
パナソニック創業者 松下幸之助氏の言葉、
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「徳というものはこういうものだ。こんなふうにやりなさい」「なら、そうします」
というようなものとは違う。もっと難しく複雑なものである。自分で悟るしかない。
「徳が大事である。何とかして徳を高めたい」ということを考えれば、
もうそのことが徳の道に入っていると言えます。
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せっかくのゴールデンウイークも、
緊急事態宣言のため、外出もままならない方もいると思います。
良ければこの期間に、「徳」に関する本、読んでみるのはいかがでしょうか。
メンバーも含めて、皆がそれを考えるきっかけを作れたら、
会社は必ず成長できると信じています!
ここまでお読みいただき有難うございました!